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ベース遊び人ポングさんと
「Kushan Drive」誕生までの対談。

長い時間かけた試作の段階からKushan Drive2の誕生までを対談させていただきます。

​この製品は

「ドライブのアコースティック」

が一番のテーマ。

​ではではスタートです!​

​2025.5

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■「DRIVEの最終回答!?」

遠藤:ようやく完成しました!Kushan Drive2!fumisoundのドライブの最終回答ともいえる製品が出来ました!​

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​ポング:FumiSound発足前からの付き合いになるけど、まさかこんなに歪みの探求が続いていくとは想像もしなかったよね~。
超絶クリーンフラットって理想を求めたのからここまで変わるのか、それもまたFumiSoundらしいと思う!

遠藤:そうですねー汗
正直私もここまで突き詰めていこうとは思っていませんした。
ただやっていくと面白いんですよね~!!
たかが「歪」と思うところがありますが、どういう入力に対してどう反応するかまでは何とも言えないものが多かったです。
強く弱く以外のもっと細かいところまで攻められたかと。

ポング:クリーンってだけの特性ならFumiSound以前の方がよりフラットとか綺麗な波形だったりしたのかなこれって?
でも・・・正直、それだけを理想として追ってても限界見えてた感じするよね。良い物できるんだろうけど、たぶん面白くなかったろうな、行き詰まってたんじゃないかって。

遠藤:クリーンって難しいですよね~。
とんでもなくクリーンですよ!ローインピーダンスに変換しましたよ!って意外とパッシブベースとベースアンプの入力の所の良さを消しているともいえると言いますか。いろんな視点でもうーーん?って思います。
それとクリーンは土台でしかないと気付き始めたのがきっかけで。
クリーンを突き詰めたからこそドライブが面白くなってきたのかもしれません
そこでの「新たなアンプ直」が完成したんじゃないかと。

ポング:新たなアンプ直!DualHuckが登場した時にも思ったし、声を大にもしてきたけど、またさらに踏み込んだ感覚がある!
よくよく思うのは、本心ではもっと深い音楽的なトーン、奥に踏み込める要素を求めてる、、、なのに意地でも薄っぺらいクリーン、思考停止なニュートラル状態を押し通す、それをしかもピッキング”だけ”で何とかしようっていうのは、結構辛い道になるよね。
あえて拒絶する、意地を張るのもそれはそれですごく糧になるし、積み重ねにもなるんだけど、、、
本当にやりたい事をやる、持ってるものを遠慮なく出す、好きなものをさらに活かす、楽しく生きるっていうのを抜いちゃうのは大問題だよね。

遠藤:”楽しく”ってのが本当に大事ですよね~!
Kushan Drive2では本当に自分の音を追求してほしいです
エフェクター的なクリーンでもドライブでもないような感覚を感じてもらえるんじゃないかと思います。
どこまでも出音とタッチがつながる感覚と言いますか。
きっとポングさんもそんな感覚を求めていたんですよね?

ポング:順番が難しいけど、歪みで全部が台無しになっちゃう、ベースの良さも魅力も無くなるから嫌だった、それも本当に本当。
最高のクリーンが欲しい、なんの色付けもなしで出したい、それを抜きにしても語れない。
だから、歪みもクリーンも異次元クオリティの完全一体で攻められるKushan Drive2はヤバすぎる!そこから生まれる一体感、楽器とアンプと全部繋がれる感覚と快感、心の底から湧いてくる楽しさにハマるしかない!

遠藤:是非ハマってほしいですね!
簡単に言ってしまえば、ドライブとクリーンの融合。しかしこの「アンプと弾き手」「楽器と出音」ここまで一体感が出るモノは今までなかったですよね。
Kushan Drive2ではその感覚を一番に感じて欲しいです!
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■「このモデルはポングシグネイチャー!!」

​​遠藤:今回はポングシグネイチャ!!
これはポングさんからオーダーいただいためちゃくちゃ面白い仕様のものをそのままという感じですよね。
どうしてここまで思い切った仕様でのかたちだったのでしょうか?

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ポング:まずFumiSoundの試作のクリーンプリアンプと歪みペダルが信じられないぐらい良かった。それでいろいろ前提がひっくり返っちゃった。あれが本当に大きかったと言うか、まさにターニングポイントだったよね。
あの二つを弾いてたら「これが一つになったら面白いよなぁ....最強に良いだろうなぁ....いや絶対欲しいなぁ....」と始まったワケです!

遠藤:まさしくその二台も構想から形になるまで数年かかったような気がします。。
その二台ではなく、一台にまとめて更に新機能まで追加したのが今回のクシャナ。
いまさらですがなぜ一台にしたかったのでしょうか?
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ポング:エフェクターやプリアンプ、そういったペダルを通せば通すほど音が良くなる、パワーアップする・・・たぶん、多くの人が本心ではそれを思ってないし、違和感とか葛藤を抱える印象とか機会の方が多くなるんじゃないかと思う。
これ言うのもどうかって話だけど、FumiSoundの製品ですら沢山繋げるべきじゃない、どうしたって何らかの影響が出る感じがある。バッファを増やすほど良くなるか、ケーブルが増えるほど安定するのかってやっぱりそうじゃない。
そんな事を考えて行けば行くほど「一回全部スッキリさせたい!」その答えを凄く出したくなった。そしてそこに協力してもらった次第です!

遠藤:そうなんですよねー。中身でいってもどうしてもその面は出てきてしまいます。
単純な話、ポップノイズ対策を一個しても音には影響がでてしまいます。
切り替えたい場合はどうしても仕方がない部分があり、音質をスポイルする必要があるんですけどね。
でも、「ドライブのアコースティック」を目指す場合そこすら足かせになってしまう感覚があります。
非常に繊細な部分ではありますが、本当に大事な部分ですよね。

ポング:スルースイッチすらない。パワーアンプまで鳴らしたい。歪みもクリーンも自由に行き来したい。全部詰め込んでかつシンプルにしたい。こんなオーダーをよく受けてくれたと絶叫したいです!
結果、エレクトリックにおいてこれほどアコースティックに応えてくれる回路は弾いた事がない、ここまで素直で分厚く気持ちいい歪みは体験した事がない、これ一台だけ通したいって気持ちに本心からなれるペダルには出会った事がない、断言できます!

遠藤:正直~。。。かなりの時間をかけ相当に追い込みました。
それは「エレキにおけるアコースティック」これを本当に突き詰めたかったからなんです。
クシャナが一番表現できた作品と言えます。
以前のブランドから何年もこの課題に向き合ってきましたが、「エレキにおけるアコースティック」という方向のドライブはこれ以上のものはできる気がしません。

ポング:継続は力なりっていうのも超えて、好きなこと続けてると夢って本当に叶う。それを精神としても形としても実感してます!
これまでも間違いなく凄いもの出してきたけど、ここまでFumiSoundの魅力と方向性を煮詰めた製品、徹底的に追い込んだ作品はなかったんじゃないかな?
Kushan Drive2を弾いてるとどんどん自分らしさが濃くなっていく感覚がある。それが最高に楽しいし嬉しい!
「エレキでアコースティック?ウッドっぽいって事?ピエゾっぽいみたいな?」と思っちゃうかもしれない。でも、そういう音色とかキャラの事じゃなくて、本当にエレクトリックベースのアコースティック特性・・・
弦、ボディ、PU、素材、タッチ、イメージ、積み重ね、要素の全てが出せる感覚と言えばいいのかな?
自分の好みで言えば、シンプルなプレベやジャズベで勝負する面白さと充実感。その持ってるものを全部出せる、それ以上の世界が見れる感動がKushan Drive2にはある!

遠藤:そうそう!楽器を弾いていて「充実感」を得るってほんとに難しいんですよね。
とある方とお話させていただいたときに、「活動している時は本当に自分の音色が嫌いだった。どこに行ってもどんな楽器を使っても同じ音がするって言われるのが。。」
なんて仰っていて。
私はその人が持っている音色が本当に好きなんですよね。機材に左右されない、その人が持っている音色。
個性がしっかりと出力できる機材って本当に少ない。Kushan Drive2はそこに一番力を入れられたと思います。
機材に依存するわけでなく、音楽と弾き手の間にあり互いに作用しあえるようなそんな感じ。

ポング:自分がやってる事、自分が使ってる楽器、自分の弾き方、それがそのまま出る、好きになれる、ファンになれる、それって生き甲斐にだってなるよね。
弾き方と使い方で全く異なる音が出ちゃう、良くないものも全部出しちゃう、それはプロフェッショナルな道具としてどうなんだって意見もあるかもしれない。
でも何だろう?誰々っぽい、よく真似できてる、綺麗で整ってる、そういうところばかりを良い物として考えてると、凄く行き詰まる、息苦しくなる、閉塞感に陥る感覚を覚えたりもする。
個性を追求しようって考え方自体が実は人と同じじゃないか?だったら変に曲げたり悩まずその人そのままでいいんじゃないか?人間って案外そういうもんなんじゃないか?
Kushan Drive2弾いてるとそんな事も考えさせられるかな。

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遠藤:以前からお聞きしていますが「自分のファンになる」って素敵な言葉ですよね。
私も昔は憧れのミュージシャンのコピーはできて当たり前!!できないほうがおかしい、出来なきゃ意味がないなんて勝手に思っていました。それこそ仕事が終わってから18-24まで毎日練習してました。
クラシックにはまってリセットされたんですよね。そこから練習しなくなってからもっと違うものが見えてきたんです。
「あ、音符やリズム、テクニックに憧れていたんじゃないわ。その人の音が好きなんだ!」って。
キャラクタに囚われない「個性」発揮できる機材が10年たってようやくできたんです。
その動機がポングさんの演奏をずっと見てこれたというところが大きいです。
会うたびに表現力が高まっていく、、、そんな奏者がいるのに止めてはいけないですし、掛け算できる機材が作りたい。そんな中でできたポングシグネイチャー!

ポング:そう!そうなんだよ!自分のやる事が好き、出す音が好きな方が楽しいじゃんってメチャメチャ思うんだよ!継続のコツだのメンタル何とか色々ありそうだけど、””自分のファンになる””ってのがシンプルで良くないかってさ。
勿論、自分の事だけじゃなく、憧れとか夢とか沢山あっていいし、そういう好きなもの遠慮なく全部好きになっていい。そこから生まれる原動力、行動力、楽しさって小細工したって勝てない。つまりはそのエネルギー自分で作れたら楽じゃね、楽しくね、永久機関だよねって感じになるはず。
だからKushanが超好きですよ!Kushan Drive2通してプレベ弾いてる俺とかこの世に俺しかおらんワケです!そこに応えてくれる回路を開発から関われたってやっぱ夢叶ってますよ!

遠藤:ずーっと私自身が願っていたサウンドでもあります!
やっぱり昔の自分ではタダの理想でしたが、ようやく実現できました。
「弾きたいものがある」
これがあるとKushan Drive2はどんどん楽しくなる。
イメージしたものを具現化するそれがクシャナだと思うんですよね。「エレキにおけるアコースティック」は本当に面白い!!

ポング:遠慮なく正直に、、って、それはとても難しい事かもしれない。上手く行かないのが常。衝突もあれば嫌われもする。変な目で見られるのも当然だったりする。
でも本来はどうなんだろう?実はそこまで気にするものではないんじゃないか、案外受け入れてくれる場所もあれば人もいるんじゃないか、もっと自由に好きに生きていいんじゃないか、本当はそんなに難しい事ではないんじゃないか、アコースティックっていうのはそういうところに踏み込む感覚のような気もする。
叱られてもいいじゃない。怒られてもいいじゃない。嫌われてもいいじゃない。好きな事シンプルに遠慮なくやるほど人生楽しくなりますよっていう、たかがベース一つからでもそれ凄く思うかな~。

遠藤:ホントそう思いますね!
では、Kushan Drive2を構成している機能について!!

Kushan Drive2
新たな機能について対談!

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