Dual Huckをもっと深堀り!-EQ編-
- fumisound
- 1月12日
- 読了時間: 3分
「Dual Huck」をもっと深堀りしていくっ!

大変ご好評いただいておりますDual Huck。
このペダルさえあれば他のペダルはいらない!なんてうれしいお言葉いただくこともあり、作り上げることが出来て本当によかったと思うこのペダル。
構想から試作、完成まで本当に多くの時間を費やし、完成しました。
今回はそんなDual Huckを深堀りしてみたいと思います。
Dual Huckの中は大きく分けると
・フルディスクリート設計
・ディスクリートEQ「Huck」
・粘りと歪を加える「JUICY」
を組み合わせた独自回路となり、サウンドキャラクターに大きく影響しています。
すべてFumi Sound自慢のフルオリジナル回路。
今回は、EQに対してもっと深堀をしていこうかと思います!
・超スピーディーに決められるEQ「Huck」
まずはディスクリートEQ「Huck」から
表面上に見えるノブは2つ。しかしミッドがBASS&TREBLEに連動しており超スピーディーかつ的確に音を決めることができます。
どうしてこんな構造にしているのか?といいますと
・EQをスピーディーかつ効果的に効かせるため
・煩わしいEQを簡単にし、演奏に集中してほしい
・イメージどうりになるよう積極的にEQをいじってみて欲しい
なんて思いから、HuckのEQは作られています。
EQは帯域を相対的に考える必要があり、効果的に結果を出すのは結構難しいもの。
例えば「量感を出すためにベースをブーストしたい」としましょう。
それってベースをブーストするだけで解決するのでしょうか?

ベースをブーストしたいを感覚的に言い換えてみると
「少々重い感じ」
「後ろから押してもらえる感じ」
とも言えますよね。
重い感じを出すためにはベースをブーストするだけでなく、張り出してくるミッドが音を薄くしている可能性も考えたEQをしていく方いいでしょう。
先に耳につくミッド少々カットしてからベースを動かした方がうまくいくことが多いです。
ベースとミッドを動かしたのならハイとのバランスが崩れる可能性がありますからそちらも適切に処理する。
ただブーストしていくだけではアンサンブル上での音量バランスが乱れる原因になってしまいます。EQするたびに音量が大きく変化してしまっては、帯域ごとの音量が変わっているだけで得られたい効果からどんどん遠ざかってしまいます。
EQを動かす場合、全帯域を相対的に考えながら動かした方がうまくいきます。
逆にミッドを強調したサウンドに仕上げるならば、ただミッドをブーストするよりはウルトラローとハイの処理をしていくと、いい感じのミッドの倍音が聞こえてきてきますのでそこからミッドの周波数を決めてから全体のバランスに耳をあてた方がうまくいくことが多いです。
・「Huck」は全ての帯域が連続可変
HuckのEQは連続的にすべての帯域が連動しており、音量変化も極小。
これは一つのつまみで二つの帯域がシーソーのように動き、EQした際に重要になる周波数の相対関係を崩さず自動で可変。EQ効果を極めて少ない手順で最大限発揮できるように設計している為です。
・BASS BOOST → MID CUT
・BASS CUT → MID BOOST
・TREBLE BOOST → MID CUT
・TREBLE CUT → MID BOOST
このように連続可変します。
楽器にとってより効果的に、よりスピーディーに、より奏者に負担を少なくすることにより演奏に集中できるように。
EQはフラットから始まりますから、様々な環境において「基準」から始めることができます。
これも非常に重要で、環境や扱う音量によって本来EQ設定は変えた方がイイ。
小音量で決めたイコライジングは大音量だとうまく機能しない場合が多く、フラットからイメージするところへEQを動かしていった方がいいでしょう。

・GREEN-FLAT ・BLUE-BASS&TREBLE MAX ・RED-BASS&TREBLE MIN

・GREEN-FLAT ・BLUE-BASS MAX ・RED-BASS MIN
次回は「JUICY」を解説します!
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