Dual Hookができるまで その5
- fumisound
- 2024年3月20日
- 読了時間: 2分
そうして完成した「Hooker」
製品として発売するに至りました。
ここからはユーザー様とのやりとりがどんどんと増えていき、2ch化のご相談やHookerの2インプット+2ch化+ラインレベルプリアンプのカスタムオーダーがありました。
実際に作成してみると相当に使いやすい。
A/Bで切り替えできるということは
スラップor指弾き
曲間の切り替え
ベースの持ち替え
音量の切り替え
ピックアップバランス切り替え時の音質調整
イコライジングの反応をA/Bで確認
メリットだらけなんですよね。じつは2CHのプリアンプは憧れていた製品もありました。
ここから2ch化の構想が始まるわけです。

しかし、、、、手間を考えると販売に至るのは正直無理がありました。
当時の製造方法は完全ハンドメイド。
プリント基板も使わず、すべて手配線で作業していたわけですから本当に時間のかかるものでした。特にH2Bは本当に時間がかかり、少々心が折れましたw
そんなこんなを経験させていただき、自分の憧れもありながらプリント基板を改めて実験開始。
なんでプリント基板を使用していなかったかといいますと、ユニバーサル基板で製作していたほうが「音」と「弾き心地」に対するアプローチが格段に増えるからなんですね。
基板内の配線は太さ、メッキ有無、配置。
パターンが決まっていませんから回路や定数の変更も楽です。
またプリント基板で作成されているもので立体感や弾き心地までアプローチできているものが私としては無かったんです。
私のプリント基板のそれまでのイメージとしては
反応が固い、つまらない
コンプレッション感がある
妙な歪感がのる
のような感想を持っておりプリント基板で製作するのは早々にあきらめていたのでした。
8か月以上実験に費やし、様々なパターンやパーツ、製造方法に至るまで色んな実験を重ねました。家には使わないプリント基板がどんどん山積みになっていきました(笑)
結果わかったことは「プリント基板が悪い、嫌い」ではなく、複合要因でそう感じていたということでした。
パーツの選定、製造、実装方法は簡単なようで難しいですし、チップパーツの特性が上がってきてくれたのも大きな手助けとなりました。
この時期です。
Guitar Shop Barchie'sさまにお邪魔させていただいてご意見をいただいておりました。
千葉さんがお休みの日を聞いているはずなのに、なぜかお休みの日に行ってしまうポンコツぶりを発揮しておりましたw
続く

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